ごあいさつMessage
代表ご挨拶
企業経営は芸術的でなければ
株式会社ナカガワは、1953(昭和28年)年に先代の祖父・樋口 滋がタオル問屋として創業したのが始まりです。
個人経営からのスタートでしたが、現在では問屋機能とメーカー機能を併せ持ち、タオル、寝装品、ユニフォームなど幅広く繊維商品を取り扱う繊維商社として着実な歩みを続けています。
私が代表取締役社長に就任した2015(平成27年)年は、繊維業界にもリーマンショックの影響による景気悪化が続いていて、幾つもの問屋が淘汰されて消えていた時代です。
このまま何もしないで衰退していくぐらいなら思い切って変革を、と、一大決心。最初に手を付けたのが、社員の意識改革および組織づくりです。個人プレーから組織プレーにシフトチェンジすることにより、社員の間で顧客情報が共有できるようになりました。物流に関しては、宮島物流センターの開設により大きく改善。仕入れ先の選定にあっても、「取り引きする」から「取り組みができる」に転換することにより、信頼関係を構築。
OEMへの的確な対応力と、社員の発想力、想像力の向上につながりました。
当社が目指すのは、繊維づくりのプロデューサーです。それを下支えするのが、国内外約100カ所の提携工場。工場ごとに独自のスキル・得意分野を持っていることから、お客さまの多種多様なご要望にもお応えできます。
当社の成長の源とも言えるのが「いいモノを提供したい」という熱い思いです。このたび、私どもでは、広島の思いを発信する高級タオル「インナーピース」を発売しました。
100年を超える歴史を持つ老舗工場で上質な材料を使って製造されるスペシャルなタオルは、新たな「広島ブランド」になると期待しています。また、ユニークなチャレンジとして、「カープ」とのコラボ商品を開発。ラジオや双眼鏡といった本業とは違った事業に、私自身、ワクワクしました。
「企業経営は芸術的でなければ」。ジャズのようにアドリブがきく経営だからこそ、さまざまな難問にも臨機応変に対処できると考えています。「情熱を失わない」「妥協しない」「前向きである」をモットーに、これからも1つの価値観に偏らず、どんなことにもタオルのように柔軟であり続けることが、お客さまや社員の信頼に応えることになり、ひいては社会に貢献できると確信しています。
代表取締役社長川上 陽一郎